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Mme. LUZ's Diary 

「香り」にまつわるあれこれを綴ります。 すべての記事は「香り」に通ず…

ちょっと小難しい話

昨夜、日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」で、「カルマン症候群」という病気があることを知りました。

「カルマン症候群」は遺伝性疾患のひとつで、第二次性徴が現れないことと嗅覚が低いことを二大特徴とした疾患のようです。

番組では、ガーナの男性の例が取り上げられていました。 思春期になっても第二次性徴が発現せず、一般男子の心身に見られる様々な変化が本人に起こらないことに深く思い悩む様子などを再現VTRで紹介。 
しかし、マダムとしてはそのことよりも、この疾患のもう一つの特徴である「嗅覚の低下」という点に惹きつけられました。

Sniffing Flowers / mollypop
ところで、においを感じるメカニズムについては解明が難しく、長い間諸説ありました。
近年、分子生物学的な手法(様々な生命現象を、分子を使って説明する手法)が取り入れられたことによって嗅覚受容体の正体が次第に解明されていったようです。 で、ついに2004年、リチャード・アクセルとリンダ・バックの嗅覚受容体の研究がノーベル生理学・医学賞を受賞したのです。 2004年ってホント最近のことですよね! 
しかし、このノーベル賞を受賞した研究にしても、嗅覚にまつわるすべてを解明したわけではなくまだ推測の域を出ない点もあり、においの世界っていろいろな意味で本当に奥深いなぁと改めて感じます。


さて、ここでにおいを感じるメカニズムについて、メルクマニュアル家庭版からの引用を用いて簡単にご説明。

香りの分子は、鼻の奥にある嗅上皮という粘膜から入り、嗅細胞の先端の嗅毛にキャッチされます。

香りの分子の情報が電気信号に変換され、嗅球(嗅覚神経を成している肥大した神経細胞)を通って大脳辺縁系に伝達されます。 

そしてこの大脳辺縁系で電気信号を翻訳して初めて「におい」として認識されるのです。

電気信号はさらに、においの記憶が保存されている側頭葉の中央領域も刺激します。

ここに保存されているにおいの記憶、すなわちそれまでに経験した様々なにおいを認識してかぎ分けることができます。
また、電気信号は自律機能(交感神経・副交感神経・内分泌)の調節を行う視床下部にも届くそうで、アロマセラピーの根拠はそこにあるといえるでしょう。

話を戻します。
カルマン症候群における嗅覚の低下は、この「においを感じるメカニズム」と関係があるようです。
この疾患を持つ患者の剖検では嗅球形成の不全が認められたそうで、もともとの香り分子の電気信号自体がうまく大脳辺縁系に伝えられないために嗅覚が低下すると考えられます。
加えて、第二次性徴が現れないのは、視床下部から脳下垂体への指令が上手くいかず正常なホルモン分泌が行われないためですが、視床下部から脳下垂体への指令がうまくいかないということは、大脳辺縁系から先の部分においても香り分子の電気信号がうまく伝えられていないと考えられます。

ホルモンつながりで余談。
調香師と言えば、昨今は女性の数も増えていますが圧倒的に男性のほうが多いというのが事実かと思います。
その一因として、ホルモンの関与も無視できません。 
男性と違い女性には月経があります。 女性は、生理から排卵までの卵胞ホルモンが多く分泌される卵胞期、排卵から生理になるまでの黄体ホルモンが多く分泌される黄体期という二つの周期を毎月繰り返しています。 そして、卵胞期と黄体期ではニオイの感じ方が違ったりするのです。 一方、男性は常に一定の感覚をもって香りと向き合えるという点において、調香師としてのアドバンテージがあると言えましょう。


最後に、番組のVTRの締めとして、件のガーナ人男性が治療を終えて現在は結婚し幸せに暮らしている姿が映し出されていましたが、マダム的には嗅覚も正常に戻ったのか見せてほしかったなぁと思います。

古代の香り

今年は、例年になく春の訪れが遅いですね。
東京は春一番も吹きませんでしたし…

ところで話は全然変わりますが、最近は分析技術の発達によって、以前は調べられなかったようなことも調べられるようになっているようです。

一昨日のTV(「たけしの超新説研究所 最新科学が歴史を暴く」)では、ゴッホの絵が本当にゴッホが描いたものかとか、キリストを刺した槍と言われているものが本物なのかとか検証したり、ただの鉄の塊に見える「アンティキテラ島の機械」(2000年前の天体の運行を計算する機械)の内部構造を詳細に見ることができたり。。。 昨今の非破壊検査の技術は、ホントすごい!!!

と思っていたら、シムライズ(外資系香料メーカー/本社:ドイツ)のサイトで面白い記事を見つけました。

ハトシェプスト女王(古代エジプト第18王朝5代目のファラオ)のものとしてエジプトの博物館に展示されていた小瓶の中身が、当時から密封された状態で保存されている可能性があることが分かり、そこから様々な分析がなされていくお話です。

Hatshepsut
Hatshepsut / edenpictures


古代エジプトの女王の所有する小瓶の中身は…と考えた時に、真っ先に思いつくのが「香水」ではないでしょうか?
香水だとしたら、どんな香りかしら…と考えると、古代エジプト時代ですからオリバナム(乳香)やミルラ(没薬)などをブレンドした香りなのかしら…と単純に想像してしまいます。

で、分析の結果どういうことが判ったのかというと…

その小瓶の中身は 香水でもオリバナムでもミルラでもなく、パームオイル・ナツメグオイル・不飽和脂肪酸・タールやビチューメン(天然アスファルト・コールタール・石油アスファルト・ピッチなど)などから得た炭化水素の混合物であると特定されました。

パームオイルとナツメグオイルいいとして、「不飽和脂肪酸」と「タールなどから得た炭化水素」って一体何なの?って思いますよね?!

不飽和脂肪酸は今日でも皮膚病の治癒に使われますし、タールも慢性皮膚疾患の治癒に効果的なものとして知られています。
ただ、ご存知の通りタールには発がん性物質であるベンゾピレンも含まれています。 (このため現在ゲッケルマン療法のようなタール剤を使用した療法はほとんど行われていません。また、タール剤は処方薬で、医師の指導の下でのみ使用可能です。)

そういうわけで、ハトシェプスト女王の小瓶の中身はスキンケアローションまたはその類似物であると推測されたのでした。

女王が肌トラブルを抱えていたことは以前から知られており、このタールと不飽和脂肪酸が彼女の皮膚疾患の治癒に役立っていたのでしょう。

最後に、ハトシェプスト女王はガンで亡くなっており、いみじくも皮膚治療につかわれたこのスキンケアローションのタールがガンを引き起こした可能性もあると推測しているようです。


記事の内容はざっとこんなところですが、より詳しく知りたい方は、こちらが原文です。

香水文化~2

ず~っと前ですが、マダムがブログを始めて間もない頃に「香水文化」について私見を書きました。
簡単にいうと、海外は「カラダからブンブン香らせる文化」で、日本は「間接的にほのかに香らせる文化」という違いがあるのではないかというようなことを書いてます。

今日は、またちょっと違った視点から香水文化について考えてみようと思います。

お洋服などと同じように、香水にも時代によって「トレンド」があります。 例えば、80年代のフロリエンタルブームとか、90年代のトランスペアレントブーム・シェアフレグランスブームとか、2000年代のフルーティブーム・グルマンブームとか。
そんな世界の流れをものともせず、独自路線をいく我らが日本。90年代から2000年代のトレンドは、たまたま日本人の嗜好に合致していましたが、日本では今も昔も「フルーティー」あるいは「シトラス系」がテッパンです。 そこに数年前から「Chloe」のような「ちょっとクラシカルなフローラル」が加わってきたというような感じでしょうか。(「Chloe」は、バッグをきっかけにブランドとして人気が出たからっていうのもあるかもしれませんが…)

ところで、「なぜ香水を付けるのか」と考えた時、洋の東西を問わず「異性に好印象を与えたい」、すなわちモテたいということが挙げられると思います。
 
では、どんな女性がモテるのか。
欧米では「知識や経験が豊富で成熟した女性」が、日本では「若くて初々しい=カワイイ女性」がモテるという傾向があるようで。。。
 
「知識や経験が豊富で、成熟した雰囲気」を醸し出す香りってどんな香りでしょうか。 それは「No.5 (Chanel)」に代表される「アルデヒドノート」であり、その名も「Knowing (Estee Lauder)」や「for her(Narciso Rodriguez)」のような「シプレノート」であり、「Feminite du Bois (Shiseido)」のような「オリエンタルウッディノート」であったりします。
 
一方、「カワイイ」を体現する香りを考えた時、アルデヒドもシプレもウッディもあり得ません。 そこはやはり「フルーティ系」あるいは「シトラス系」となるわけです。 あるいは、フレグランスを使用する事自体が「若くて初々しい」から遠ざかってしまうので、「石鹸の香り」だとか「シャンプーの香り」が良しとされるのかもしれません。

WWDの11/11号に掲載されたCotyの社長 Michele Scannaviniへのインタビューでも、彼は日本のフレグランスマーケットには全く興味がないようです。 同じアジアでも、中国マーケットにはまだまだ開拓の余地があると見ていますが。
そりゃそうだろうなぁ。。。と妙に納得してしまうマダムでした。


 最後に、カワイイは今や世界に通じる日本語のひとつですが、オックスフォード英語辞典には「カワイイ」を説明するのにこんな挿絵が使われているらしいですよ!







Kawaii in Oxford English Dictionary / Danny Choo

今日は何の日

11月です。 今日から年賀状の発売が始まりますが、もう今年もそんな時期なのね。。。

11月1日は、「紅茶の日」だったり「本格焼酎の日」だったり「自衛隊記念日」だったり「すしの日」だったり「一万円札が聖徳太子から福沢諭吉に切り替わった日」だったりするようなんですけど、なんと「キティーちゃん」のお誕生日。 ってことはキティちゃんは「さそり座の女」でした(笑)



ハローキティーグッズは、無いものが無いんじゃないかと思うほどありとあらゆるものが存在します。 一部の例外を除いて、お酒とタバコ製品にはライセンスしないこととしているらしいので、お酒とタバコ以外なら何でもあるんでしょうね。








Hello Kitty Maneki Neko / woofiegrrl

こんなものまで!!!

Hello Kitty Darth Vader / JD Hancock


もちろんフレグランスもあります。 マダムの記憶では確か1~2種類は見かけたことがあるなぁという程度だったのだけど、調べてみたらあるわあるわ…!!!

Sephoraから、今年の初めにこんなのとか

続いてこの秋こんなのとか、

「Harajhyuku Lover」系の、あるいは顔を模ったミニチュアのセットとか、(*Gwen Stefaniの「Harajhyuku Lover」は、こちら


ディメーターからもこんなのとか、


アメリカの、子供向け専門のフレグランスを創っているメーカー「KOTO Parfums」のラインナップはすごい! (さっきの顔のミニチュアセットもこの「Koto Parfums」のです)


そして、最新のキティフレグランスは、本日発売のオードパルファム「ココ アムール(COCO AMOUR)」。


日本国内でキティのフレグランスが大々的に売りだされることは、すごく珍しいというか、もしかしたら初めてなんじゃないかしら?(マダムの知る限り…)
今日から、全国のバラエティショップや量販店、一部サンリオショップで販売されるようですので、キティファンもフレグランスファンも要チェックです!

シソの香り

ここへきて、急に「秋」になりました。 寒いくらいですね。
ビール大好きなマダムも、なんとなくビール以外のお酒が飲みたくなり…
ほんの少しだけ健康を気遣って、紫蘇の梅酒を購入してみました。

シソのお酒といえば、「鍛高譚」が有名かと思います。
お酒大好き!ながら、芋焼酎・麦焼酎などの乙類の焼酎は苦手なのだけど、ほのかなシソの香りがさわやかな「鍛高譚」は、唯一飲める甲類以外の焼酎です。(「鍛高譚」は甲類と乙類を混ぜた甲類乙類混和焼酎です。)
友人らには、「鍛高譚なんてチェイサーだよ!」とか「酒とは認めない」などと言われてしまうのですが、ヤツらにはこの繊細なシソの香りが分からないのでしょう(笑)

で、「鍛高譚」に梅酒があったんですね。 「梅」と「紫蘇」ってベストマッチ!と思い、早速購入。
ルビーのようなきれいな色に、ふんだんなシソの香りが何とも言えません。 これは飲みすぎてしまいそう…

「鍛高譚」のブランドサイトはこちら。 名前の由来あり物語ありで、楽しめます☆


ところで、シソって2種類ありますよね? 


年中出回っている緑色のが「大葉」










Perilla / Rubber Slippers In Italy




6月頃、丁度梅干を付ける頃の時期だけに出回る紫色のが「紫蘇」。 「鍛高譚」の梅酒のシソは「紫蘇」の方で、「紫蘇」の「アントシアニン」があのキレイなルビー色のモトです。







Red perilla / matsuyuki


さて、シソの香りは「Perilla aldehyde(ぺリラアルデヒド)」がメインで、シソの精油(perilla oil)の成分の半分はこのPerill aldehydeです。 Perilla oilは、全草を水蒸気蒸留して採取します。 Oilに強い殺菌・防腐効果がある他に、紫蘇自体にアレルギー抑制効果や健胃効果も。

最後に、シソの香りが楽しめるフレグランスが無いかと思って探してみたら…、ありました。
2009年にAnnick Goutalから発売された「Un Matin d'Orage」です。
descriptionは

【Top】Sicilian Lemon, Ginger,
【Middle】Gardenia, Green Perilla Leaves, Magnolia
【Base】Jasmin Sambac, Indonesian Champaca

ガーデニアを主体とした香りのようですが、そこにシソの香りがどう絡んでいるのか、是非チェックしたい一品です。

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