Mme. LUZ's Diary 

「香り」にまつわるあれこれを綴ります。 すべての記事は「香り」に通ず…

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ユーキなんです。

週末、上野の国立科学博物館へ行ってきました。 雨の日でもオトナもコドモも一日中楽しめる、ステキなスポットです。

常設展以外に、いま開催されている企画展は「化学者展」(9/23~12/11)。
明治から昭和初期にかけて日本の近代化学、日本の学術研究体制を築き上げた4人の化学者(桜井錠二・池田菊苗・鈴木梅太郎・真島利行)の軌跡が展示されています。 

展示をざっと見て思ったのが、『偉大な化学者は皆「家出」をしているんだなぁ』ということ。(低レベルな感想で恥ずかしい。。。) 自らの志のために皆「家出」をしています。 時代背景もあるのでしょうが、家出をするぐらいの強い志なしには偉業はなしとげられないということでしょう。

しょうもない感想はどうでもいいのですが、この4人の中に「香りに通じる」化学者が! 

それは「真島利行」です。
真島氏は、漆の主成分である「ウルシオール」の構造解析と合成に成功した化学者です。 留学先での「日本人なんだから日本独特のものを研究しては…?!」というアドバイスにより、ウルシ・トリカブトなどの研究をされた方です。
なので、自身が香りの研究をしたわけではありませんが、氏の研究室からは数多くの世界的な有機化学研究者が育ったのだそうです。

◆野副鉄男: ヒノキの精油成分の研究から「ヒノキチオール(トロポロン)」を発見。 また、これが世界で初めての芳香族性をもつ七員環化合物*1であることを示して「トロポノイド化学」を創始。
(*1:七員環化合物=炭素7個が輪になってつながっている化合物。 右図はヒノキチオールの構造式で、中央の環が七角形(炭素が7個つながって環になっているということ)です。 右上の五角形のように見える部分の点線は、弱い水素結合を示しています。)

◆赤堀四郎: しょうゆの香りの研究から、酵素・たんぱく質の研究に発展させ、日本の生化学研究を築いた。



香料産業の発展は、実は有機化学の発展あってこそ、なのです。

香料と有機化学なんて、一見何の関係もなさそうですが、香水・シャンプー・石鹸・洗剤・柔軟仕上げ剤・ルームフレグランスetc…マスマーケットのあらゆる製品に使われている香料の原料は、合成香料をメインとしています。 そして、この合成香料は石油化学製品や天然のテルペン化合物*2を原料として様々な有機化学反応(酸化・還元・加水分解・ニトロ化等々…)を経て製造されるのです。

*2:テルペン化合物=「テルペン」の語源は「テレビン油」(=マツ科の樹木の精油(turpentine))で、2つ以上のイソプレン単位 (C5)で構成された化合物。 モノテルペン(C10)、セスキテルペン(C15)、ジテルペン(C20)など。 モノテルペンは、バラや柑橘類の様な芳香を持ち、香水などにも多用される。(wikipedia「テルペン」より引用)

さて、芳香族だとか七員環だとかテルペンだとかイソプレンだとか、小難しいコトバが沢山でてきました!

「パフューマーになりたい!」と思ったときに化学系の知識が要求されるのは、こういうワケなんです。

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